北極茶釜/陸戦型たぬきそば

西洋史エッセイ、コントと寓話、時事問題など

中世とルネサンス(歴史2)

ハプスブルク家と帝政ロシアの顛末

「ハプスブルク家と帝政ロシアの顛末」1 もともと、ハプスブルク家はあまり好戦的なタイプの家柄ではなかったようだ。 中世の頃に選帝侯の会議で皇帝に選出されたのは、有徳だがあまり力のない小領主であったために、ドイツ諸侯の圧政支配者というよりも調停者…

二人のフリードリヒ二世

「二人のフリードリヒ二世」1 知る限りでは、西洋史上で二人の「フリードリヒ二世」がいて、いずれも英傑であった。 そのうち一人は中世ヨーロッパの神聖ローマ皇帝でシチリア島(イタリア南端)の別荘に宮廷を置いて(母方がたしかそっちの家の出身)、開明的な…

神聖ローマ帝国とトルコ

「神聖ローマ帝国とトルコ」1 古代ローマ帝国が地中海世界全域を制覇していたことをご存じの方は多いだろう。 しかし何故「帝国」なのか? それは巨大すぎる版図の支配エリアを統率するためには、より強力な独裁的権力が必要で「元首」(皇帝)を選ぶしかなくなっ…

ファンタジー甲冑と古代蛮族

「ファンタジー甲冑と古代蛮族」1 ちょっとインターネットで調べたことと本で読んだのがまぜこぜで、記憶が怪しいのだが。 よくファンタジーで、全身を鉄板で覆った騎士が出てくるが、ああいう甲冑は中世後期のものらしい。むしろ現実は鎖帷子とかだったようだ…

近代哲学(と数学)の誕生

「近代哲学(と数学)の誕生」1 中世の十二世紀ルネサンスでアリストテレスの哲学が移入されたことは書いたが、プラトンの全訳がなされたのはルネサンスのイタリアであった(両者は学校創始者であったこともあって古代世界のビッグタイトル)。 プラトンを翻訳…

叙事詩と笑い話

「叙事詩と笑い話」1 だいたいにおいて、叙事詩や歴史書を作る能力というのが、その民族や国民の文化的な資質と性格を表すのではないだろうか。 まず古代ギリシアではホメロスの叙事詩やソフォクレスやアイスキュロスの優れた悲劇作品が多数ある(それら文学的な…

中近世の美術と歴史の概略

「中近世の美術と歴史の概略」1 中世の絵画は平面的だと書いたけれども、簡素な(リアル志向でない)漫画の絵を考えればわかりやすいだろう。壁画や写本など、インターネットで検索すれば幾らでも見つかるはずである。 当時の美術は教会美術で、社会の結束や鼓…

二つのルネサンス

「二つのルネサンス」1 世間一般で「ルネサンス」というと、近世初期のイタリアルネサンスのことを思い出すことが多いだろう。そして同時期にはオランダのあたりで北方ルネサンスも発生していた。 いずれも美術史の上で非常に重要な画期ではあったし(レオナルド…

序 アマチュアですが

序 アマチュアですが 元はヨーロッパの古い哲学や文学の本が好きだったのだが、結局は人間のものの見方や考え方は、いきなり一朝一夕にポンと出てくるものではないだろう。そして結果(物事にせよ著作にせよ)は新しい原因となって未来につながっていくわけ…