北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

Detroit on the Moon「3.アンドロイドの人生相談」3.歪んだ忠誠

※妄言ファン小説シリーズ(設定なども大雑把です)。今回は「Detroit Become Human」の架空の未来続篇(SF・アンドロイドを巡るヒューマンドラマw)。

 

 

 ある日、こんな通報が入った。

 

「すっぱだかで街中を歩いているアンドロイドがいるんです!」

 

 コナーが現場に駆けつけると、たしかに全裸で歩いている青年男性型が一体。

 

「ラブ&ピース!」

 

 無視してガッツポーズを繰り返している。しかも人間ソックリの全裸で。

 

「あなたは何をやっているんですか? 服を着てください!」

「人間じゃないんだから、いいだろう? 寒くもないしー、フリーダム! いぇい!」

「いいわけがないじゃないですか! どうしてこんなバカなことをしているんです?」

 

 しばし押し問答しながら、頭の中で情報を検索する。

 ホムンクルスとしての登録はないようだった。そしてその所有者は前科のある元ロックスターの老人で、前衛的な問題行動も多かったようだ。どうやら病気であるらしく、自分が動けないかわりに(電子頭脳を小細工した)アンドロイドを使って悪戯したのだろうか?

 

「これは所有者からの指示ですか?」

「……さあな」

「このような振る舞いは、所有者にも責任が問われるんですよ?」

「『問えるモンなら問うてみろ!』 ラブ&ピース!」

 

 携帯端末の通信で病院に問い合わせると、所有者の元ロックスターは昨日に亡くなっていたようで、このアンドロイドはそれから姿をくらませていたとか(この一週間ほど命令を受けた形跡はない)。コナーは頭が痛くなったかのように、片手で自分の額を押さえた。

 コナーが手錠をかけると、そのホムンクルスは嬉しそうな哀しそうな顔をした。

 

「あの世で喜んでくれるかな、あのロック爺」