北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

黒犬のヘル急便 5チャウチャウの逆襲

どうやら中国(シナ)の同業者のチャウチャウさんから「黒犬ギルド」に活動レポートが提出された(日本の?ヘル急便も閲覧)。

「そこで捜索中の元飼い主の孫娘の手掛かりを求め、人身売買の元締めの邸宅に入り込んだアル。近頃は末世やわ、今の中国人は無神論と唯物論の共産思想でモラルハザードして、人の心を無くしてまんねん」

耳を傾けるヘル急便も経緯に同情を禁じ得ない。彼も元の飼い主が、反日在日外国人による犯罪の犠牲になった過去があった。本名「ヘルシー」太平楽なレトリバー雑種(紀州犬ハーフ)だったのが「地獄の黒犬ケルベロス」に覚醒した理由である(一時は保健所送りの憂き目にもあった)。

「やっぱり共産党員が出入りしていやがったので、腹立ち紛れにチョイと始末してやったわ。人民の恨みを悪代官に教えてやらねば。中国伝統の五行説の革命原理でも、赤(火)は黒(水)に負ける道理やで」

一般に犬の攻撃は噛みつきのイメージがあるが、奴は「ちゃうちゃうー、ちゃうちゃうー、ちゃうー!」と陰鬱な声でハートフルに呟き唄いながら、前足カンフーパンチの連続攻撃で「カツレツを作るように」ぶちのめすのである(伝統的残酷処刑に匹敵する苦悶と屈辱を与えながら捏ね殺す)。己自身が食用犬種でもあるだけに(中国的な意味で)行き届いている。

「そしたら悪仲間から、死体が食肉に売られて隠蔽されよったで。八忘め、天誅やわ」
 
ちなみに「八忘」とは、仁義礼智信孝悌の(儒教儒学で分類された伝統的な)八つの徳目を忘れた不逞の輩のことを言う(それらは日本の「里見八犬伝」などでもお馴染みである)。あまり馴染みのない「悌」とは先人や年長者を敬うことをいうそうな。
そしてチャウチャウさんの、最後の締め括りの言葉は悲壮感に溢れていた。

「シナ共産党やらチャイニーズマフィアやらのせいで全世界から恨まれて、今度は水害やらで食糧難で絶望的アル。自分はとっくに覚悟はしているが、せめて喰われるなら、元飼い主の息子夫婦や孫娘の晩餐になりたいんや」

その日の晩、全世界で犬たちが哀悼して鳴いた。猫たちは不吉な合唱で罪人たちに運命を宣告する。

     *  *  *

ヘル急便は使命を果たすべく、今日も憂鬱な足取りで悪逆の賊に忍び寄る。

「なんだこの犬、気持ち悪い」

ほとばしる奈落の風のような殺気に、様子の異様さから相手が危険を察しても、そのときには牙がものを言っている。喉を噛みきり腸を引きずり出す。鼻先と口を血塗れにして「へへっ」と陰鬱に邪悪に笑う。新しい獲物の死体は外傷がなかった(霊魂を噛み裂かれたのだ)が、確実に地獄行きである。
きっと遠からず、あの九尾の猫殿も配下を引き連れて、不吉な、魂を掠めとる合唱歌を、舶来の悪しき鳩や小鼠の賊なぞに聞かせにいくのだろう。