北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

ごずめず! 2.楽しい切腹(東条インタビュー)

その日は地獄の二丁目で、東条さんがまたしても切腹する日であった。彼は旧日本帝国軍を指揮した大首領である。
牛頭馬頭は日本風のかみしもを着てコスプレし、気分を盛り上げようとする。そして白州に敷いたござの上で、東条さんは切腹スタンバイ。背後で介錯の馬頭が無言で日本刀を振りかぶっている。

東条さんは短刀を前に、悔恨と苦悩に満ちた心情を吐露した。
天皇陛下、改めて、力及ばずに申し訳ありませんでした。戦って死なせた兵士たちにも、至らない私を信じて最後まで戦ってくれてありがとう。
しかし、私の罪はただ単に負けたことだけではない。自国や他国に被害を出したことでもない。
一番の失敗は、不明さにある。自分なりに良かれと思ってやったが、まさか共産主義者どもの「敗戦革命」工作にのせられていたとは、夢にも思わなかった。アカの国賊だと勘違いして、まともな穏健派を弾圧しながら、一番最悪の本物のアカの工作員連中を野放しにして自分自身も国ごと踊らされて破滅した不覚さ、悔やんでも悔やみきれぬ。

あのときアメリカと戦争などすることはなかったのだし、一緒に満州を経営しておけば良かった。それにインドや東南アジアを植民地解放したかったなら、イギリスに掛け合って話をしていれば、時間はかかってもああまで犠牲を出さずに済んだかもしれない。中国にしたところで、いくら国民党がダメダメでも、わざわざ全面戦争までやることはなかった。
やはり私は万死に値するので、またしても切腹せずにはいられないのだ!」

そして東条さんは「日本万歳!」と叫んで、一文字に腹を切る。それだけでなく、もう一度振るって縦に切り裂き、伝説の「十文字切腹」を成し遂げた。
すかさず馬頭が首を打ち落とし、両手で捧げて首級を示す。すると天空の浄土が浜から嵐のような万雷の拍手と「東条閣下万歳」みたいな歓声が響き渡った(一部はもらい泣きしているようでもあった)。


やがて「活」のそよ風が吹くと、東条さんは何事もなかったかのように生き返った(ここは地獄である)。すでに馴染みの馬頭にリクエストした。

「よし。次はまた真剣白羽取りの稽古だな」
「OK!」

極端ではあるが、地獄も天国も心の持ちようなのだとも言う。「何度でも武士道の死で、修行して無限に漢(おとこ)を磨ける」東条さんは地獄の楽しみ方を理解しているのだろう。
たまに洪(ホン)と羅刹女や鬼女の風呂を覗いたり、セクハラしたりして「リアル半殺し」にされているのは内緒である(洪中将は戦時中の親日朝鮮人の貴族で、敗戦で東条と一緒に絞首刑になった人物)。