北極茶釜/陸戦型たぬきそば

西洋史エッセイ、コントと寓話、時事問題など

奈落のヘル急便 4.似て非なるもの(前)

九尾の猫殿、ヘル急便(黒いレトリバー犬)と雑談中(こう見えても「プロのお稲荷様」と「地獄の使者」である)。肴はお供えの油揚げ。

「たとえば、江戸時代の清水の二郎長と今どきの在日ヤクザの違いさね」
「どういうこと?」

「同じようなヤクザだ、ならず者だ、荒くれ者だ、ゴロツキだでも、本人が日本人で最低限でも正気だったら、そんなに無茶苦茶はできないってこと。何しろ自分自身が日本人なんだから、あんまり国や世の中を壊しまくったら、間接的にでも自分に打撃与えてるのと一緒になる。それに国や地域に愛着や仲間意識があれば、無法者なりにも欲や横着に歯止めがかかるし、場合によっては良い意味での貢献もするだろ? 上に行くような奴や名を知られるような優秀なのは、そこそこ賢いから、なおさら。
でも在日や外国人のヤクザやマフィアの場合には、そうじゃない。何しろ日本人じゃないんだから、国や社会に義理も責任も感じない。日本や日本人に敵意や悪意しかないんだからわざと無茶苦茶やって、破壊しまくって逆に手柄のつもりになるのさ。在日外国人やら帰化人の全部とは言わないが、ヤクザやマフィアになるような奴はたいがいそんな具合だろうよ」

ヘル急便は耳を掻いた。
「だったら共産党やパヨ左翼は? たしかに日本人じゃない人が多いみたいだけど、日本人の人もいるでしょ?」

猫殿は笑う。
「そりゃ、たいていの普通の奴は「朱に交われば赤くなる」ってことさ。しかも協調性溢れる民族性の日本人だぜ?
だいたいマルクス共産思想からして「暴力で古い全てを破壊するべき」みたいな考え方だからな。考えなしに壊しまくればいいなんて、そんなわけあるか?
自覚があろうがなかろうがあいつらは、キリスト教アルマゲドン(世界終末戦争)」待望論をもっと過激にして「科学的に革命は必然」とか、たちの悪いカルト宗教の過激派みたいなもんだろ? キリスト教から穏健な理性とか、謙虚な信仰とか、既存の良心や倫理を全部捨て去って、しかも理論武装でガチガチにしたようなもんだからなー」


ヘル急便は応えた。
「算数でも数式のたて方がおかしかったら、どんなに正しく計算しても駄目ですよね。経済学とかでも、概念や考え方の枠組みがおかしかったら、結論狂って当たり前なんですよ。
マルクスとか共産思想はよく知りませんが、ソビエト連邦は崩壊しましたし、今の中国や北朝鮮が理想の国なわけないですからね」