北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

神話からの考察メモ(牛頭のこと、日本の英雄神話)

たとえば閻魔大王は、元はインドの「最初の死者」で冥府の王様になったヤマ。その話が中国に伝わって閻魔や判官の伝承になる(中国的に解釈や変容)。大昔(学生時代)に「リグヴェーダ賛歌」を興味ある部分だけ拾い読んでいたら、出ていました。
そしてインドでは牛は聖なる動物だから、閻魔大王の部下筆頭が牛頭羅刹なのも、それで理由がわかるはず。ついでの余談ながら、ジョーク携帯小話の中で出ていた「ハヌマット」もインドの猿の神様です。日本や中国でも、猿の神様や伝説はありますよね?(孫悟空だの猿女君だの)

ちなみに古代メソポタミアの英雄神ギルガメシュの冒険も、冥界の王様の起源説話だった(そんな話を聞いたような覚えがある)。ギルガメシュも「天の牛」と戦っていますから、その辺りが大本の発祥かと自分は思っています。
さらに西に行くと牛頭の怪物ミノタウラが有名ですが、やはり英雄(ペルセウス?)に倒されます。しかしそこでは冥界神話と結びつけられておらず、古代メソポタミアの西と東では話の伝わり方が違ったのかもしれません。

     *  *  *

ところで「英雄神」といえば、日本ではスサノオでしょう。ギリシャ神話のヘラクレスと同じように、多頭のドラゴン(ヒュドラ)を退治しました。
で、ヘラクレスドーリア系(?)の民族集団の英雄で、おそらくはモデルとなった人物はたくさんの豪傑英雄や族長の集約なのかと思われます。

それで私は神武天皇ヘラクレスに似た「創始の英雄神」ではないかと思っています。「日本書紀」などでも、垂仁や崇神といった十代目くらい(日本武尊の直前)から急に記述が詳しくなり「歴史の時代に入った」と感じさせられます。中国の歴史書などでも、王朝の最初の五人や十人くらいは、神様や英雄の有名な人物を列挙することが多いそうですが、古すぎてわからない何十世代の記憶を「ダイジェスト総集編」で表現しているのではないでしょうか?
それならば「神武天皇はどこから来た渡来人か?」など、ナンセンスです。モデルが複数いた複合的英雄の創始神なのですから、分析や考察はできても「特定は不可能」だからです。そして日本の天皇や朝廷も「最初から畿内の王朝」であって、日本外部からの征服なわけがない。
また付言すれば、「古事記の中でも王朝が代わっている」というパヨ左翼学者の言い分も疑わしい。たしかに地方王族が即位して継承した事例はありますが、そのスムーズさからしても「中央の天皇の親戚で継承権があって皆が納得した」としか思えない(もしも侵略や征服なら、日本中で大戦争になっていたはず)。