北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

コモドゥス賢帝?説の続き、むしろ元老院の方が元凶では?(古代ローマ帝国の話題7) 、他

お題「#買って良かった2020

それで、塩野ローマ史のコモドゥス帝のあたりをちゃんと読んでみたのさ(「終わりの始まり」中下)。

そしたらかえって「コモドゥスって賢かったんじゃないのか?」疑惑が深まったよ(本当に錯乱したダメ皇帝の可能性もあるが、天才肌で考えてやっていた解釈もできそう)。
まず皇帝を継いだときに停戦して、(その戦線は)その後の六十年くらい平和だったらしい。講和条約に「年貢に小麦を納めろ」という曖昧な条項がある(実際にはたいして納められなかったらしい)が、単に半狩猟で不安定な生活をしていた蛮族に、定住と農耕を強く勧めただけのようにも思う(地方防衛の兵士にも雇ってあげたらしい)。うまくローマ陣営の衛星国、味方に抱き込んで、さらに北の狂暴な蛮族の侵略に対抗させたのだと思う。
また、極度の人員不足を補うために奴隷や剣闘士を兵士採用するのは、先代のアウレリウスが既にやっている。だからコモドゥスは単に闘技場で遊んでいたのではなく(痴呆ローマ市民の人気取りや鍛練の奨励とか)、面接とスカウトが裏の目的で人材発掘していたようにも感じるのだが。
また、姉妹の夫を殺しまくったのも、反乱や内戦を避けるためだったと思えなくはない(皇帝候補者が多すぎると地位が安定しない)。何しろ、一度は姉と(その愛人の?)従兄弟から暗殺されかかっているのだから(その姉の名目上の夫、先代の忠臣ポンペイアヌスは何故か殺していないw)。そしてコモドゥスの治世の間、辺境と属州の軍は全く反乱していないのは、単に先代アウレリウス帝の威光と血統カリスマだけが理由だったのだろうか(北方戦線での停戦時に現地の指揮官たちは四か月にわたって即位直後のコモドゥスと激論を戦わせているし、また彼は少年時代に父帝アウレリウスのお供で東方属州にも出向いて回っており、お互いに面識もあって「あいつはそこそこ賢い」「ちゃんと物事を考えている」と信用されていたのではないだろうか?)。

むしろおかしいのは元老院(議会と言論界とマスコミみたいなもの)である。ひたすら保身と利得のみで、帝国の大義と再建のために皇帝に積極協力しない様子(誰も不正の横行やコモドゥスの奇行を止めようとしないのが、まず異常)、汚職や買収工作しまくっているのを、コモドゥスもなかばは諦めて泳がせていたのではないだろうか(元老院議員たちへの彼の態度的に、内心ではキレていたとしか思えない)。先のアウレリウスの時代にも皇帝病死のデマで一度反乱決起が起きたが、動機と建前が「腐敗が酷すぎる」だから、昭和の青年将校の軍乱と変わらないのでないか? コモドゥスも、あらかた(腐敗支配層の)大粛清でもやろうと画策して、逆に(メインターゲットの)元老院に先手で殺されたのでないかとすら思えてならない。しかもコモドゥスが余計な事業やくだらない贅沢での乱費をしなかったので「財政は健全化していた」という(無為の名君w)。
そのあと(コモドゥス暗殺後)は属州の軍隊に踏み込まれて、逆に本国イタリアが武装解除させられる始末だからな。塩野さんは「ローマ帝国」全体を一つの多民族国家として描いているので全般的に弁護的だが、現代イタリア人のモンタネッリの「ローマの歴史」(中公文庫)では「本国は軍事の能力や権限を失って外人傭兵に好き勝手されるようになった」()と率直に自虐的に書かれている。ローマ帝国の外国人(や混血の「広義のローマ帝国人」)の総督たち(や辺境現地の軍隊)はまだ、「ローマ世界」を維持する意志があったから良いようなものの(どのみち以後は軍人皇帝の外国軍閥支配の植民地帝国?みたいなものだがw)、イタリア本国は既に堕落してダメダメだったのである。

 

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ともあれ今の自衛隊が「自国民の戦力」で「(希少でも官民双方で)まともな指導者や長老格がいる」ことは不幸中の幸いだろうよ。とうとう茂木外相(日本を売り飛ばす!の偽装愛国?)なども槍玉に挙がりだしたようだし(「保守速報」記事)、これこそ年貢の納め時の秒読みなんじゃねーのとすら、私なんかは思っているよ(苦笑)。

ああ、そういえば「大学前期卒業制度」アイデアの補足の「前期(さらには年次)修了証書の発行義務化」の発案記事のことは、前に余命ミラーサイトに知らせてあり、黙っているということは「不意打ち処刑(リストラ)でGO!」ってことだろう(ここまで日和と無責任と背信利得ばかりされたら、今さら赤パヨフレンドの腐れ儒者どもに「改心しました、愛国者なんです」とか言われても困るだけだしなw)。ついでに昨日、「俺様に「平成の大学と学問を粛清したザ・処刑人」なプレミアと名誉を寄越せw」って、余命プロジェクトの本家サイトにも補足解説したメールを送り付けてやりました(大学利権の肥大はパヨ左翼跋扈だけでなく、少子化の原因にもなっているから、学生本位にリストラクチャリングしようぜ!ってこと)。

(ブログ内の過去記事)https://tanukinoma.hatenablog.com/entry/2020/12/21/063000