北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

コンスラーリスの制度、経験者・有見識者を量産するシステムの事例(古​代ローマ帝国の話題その8)

 

近頃しばしばこのブログで話題にしている、古代ローマでは「コンスラーリス」の制度(政治上のシステム)があったらしい(より正確にはそれを筆頭とする人材と役職経験者の育成と量産システム)。非常に面白いと思うので、自分なりに考えるところもあわせて書いてみたい。

ローマの元老院の最高指導者幹部は執政官(コンスル)なわけだが、二名で任期は僅か一年(?)なのである。しかも任期途中で辞任した場合の残り数ヶ月を担当する補欠執政官までいたのだとか(他に法務官などの役職もあったそうだ)。そして執政官経験者たちを「コンスラーリス」と呼ぶのだが、そうやって立場や役職を経験させることで視野を広げ、箔をつけた連中を量産していたのだとか

 

世間では一般に、高い地位や特別な役職についた人間は「ずっとやり続けなければいけない」「退任は格下げと同じで不名誉」と考えられがち(固定観念)だけれども、実は古代ローマでは必ずしもそうではなかった。逆に「地位に就いた・役職や役割をこなしたことがある経験・経歴自体が名誉でありステータス」という考え方なのである。経験者多数で集団全体のレベルが上がり(コンスラーリスたちは、ブレーンになる顧問集団と変わらない)、さらには過度の権力集中による弊害も防いでいた(まさに「民主主義」である)。
たしかに、最終的にローマが巨大帝国(地中海周辺の全域)にまでなると、強力な指導力の必要から元首政(終身大統領としての皇帝)にならざるをえなかった。それでも少なくとも(規模の小さい)共和制ローマ時代に全盛で機能していた元老院のシステムは継続し、帝政(元首政)ローマでも安定装置や補佐としては有意義な役割を果たしていたようである。

別の似た事例として、映画の「スターウォーズ」を考えてみれば良いだろう。暗黒帝国ではごく少人数がフォースの能力を独占して独裁支配体制を敷いている。逆にジェダイ評議会ではフォースを使えるジェダイを多人数育成してキープしており、最高指導者のヨーダすら仲間内の長老格でしかない。多人数であるかぎり、一人(少数)が悪意や独善で暴走するのを抑止できるし、お互いにカバーもできるので安全性は高まる。
あの聖徳太子の「重要なことは皆で話して知恵を出しあえ」ではないが、たとえどんな良いアイデアでも一人で考えただけでは盲点や片寄りがあることも多いが、複数人が関わることで改善されたり質が上がることも多いだろう(一例としては、余命官邸メールなどでもそうである)。

昨今の民間護国(余命プロジェクトなど)がダラダラした(反日利権勢力との)泥仕合に付き合っていたのも、一つには「経験者・有見識者(や理解者・考える意志や能力のある者)の絶対数を増やす」意味もあったのではないだろうか。なぜならば各方面からの支持者や(コアメンバー・ライトな協力者双方の)参加者たちが(各々に立場やスタンスの違いがあるとはいえ)、そういった問題に関心を持って「日本の国全体や公」の視点で考えたことで視野が開けるの自明なのである。

ゆえに余命プロジェクト(民間護国)が指揮した官邸メールにせよ、外患罪告発や懲戒請求裁判にせよ、それらは久しく世の中で忘れられていた「国や公」という(「私」的な価値とは別次元で、相互に補完しあう、もう一つの)価値観を再提起して、再認識を促し思い出させる社会運動でもあったように思われる。

 

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