北極茶釜:狸沼(たぬま)のブログ

日記・時事問題、自作小説(R指定?)。/「もえるあじあ」「保守速報」や「余命~」とかをよく見てますw

4.猿殺しの儀の顛末

その日、宮中に面した特設処刑場では「猿殺しの儀」が行われた。

「や、やめろよー!」

この度に天皇陛下から特別に下賜された日光猿軍団の衣装に身を飾ったK。某宮家にストーカーした朝鮮エヴェンギ猿回しであった。首に紐をつけられ、手足を縛られて裁きを待つ。
罪を得たことを理解できないのは、異国のお猿さんだから仕方がない。
ニコニコとした巨乳の皇女が手に斧を持って向かい合っている。見守っていた父親の宮さまが気遣わしげにおっしゃった。

「やはり私が。女の手では力も足りなかろう」
「いいえ、よろしいのです。こんな風でも楽しい玩具でしたし、人間並みに格好だけでも慕ってくるんですもの。こいつと遊んでやるのはいい暇潰しで悪い気もしませんでした。ですから、手ずら安楽死させてやるくらいは慈悲なんです」

愛娘の鬼気迫る笑顔に、宮さまも今度ばかりは力なく微笑んだ。「やはり女は怖い」と諦め、半ばは怖れるような表情だった。
どうやら巨乳の皇女様は先日に献上された「悪魔の生け贄」や「13日の金曜日」がマイブームらしく、とても嬉しそうで張り切っている。
その処刑場では旧皇族や旧華族の貴公子たちが居並び、緊張した面持ちで成り行きを見守っている。連中は婿の候補で、皇女殿下が選んだ上位三人が騎士(奴隷)としてお仕えする光栄を与えられるのである。

「や、やめてくれよ!」
「あら、そんなに遠慮なさらないで。あなたは「愛している愛している」とか「私のためならなんでもする」とか、何千回も鳴いて囀ずっていたでしょうに。お前、私に殺されるのが嬉しくないの?」
「そ、そんなバカな話があるか!? た、助けてくれ! 俺はお前と結婚して日本(イルボン)の新しい王様になるんだ!」
「あら、「命懸けで愛している」とか、いっつも言っていたのに。私も女だし、たとえ冗談でも、そういう媚びられ方するのは悪い気はしなかったのに。それにあなたも、結局は私を皇室の血筋で利用したかっただけなのね!」

皇女は溜め息して、不満でつまらなそうに口をへの字に曲げた。

「愚かで無礼なのは芸人の性(さが)に許すとして、まさか伯父様の、お父様や弟の継ぐべき皇位まで簒奪を窺うとは、姉としても見過ごせません。これでは流石に懲らしめてやらないといけないわ。そうだ、「あれ」を。これ(K)の国の韓国の流儀で少し躾てやるわ」
「あいよ、姫ちゃん」

ご機嫌斜めの姫のリクエストに従って、九尾の鞭を差し出す黒猫鉄火面。ホラー殺人鬼の映画を勧めて見せた(教唆?)のも、もちろんこいつの仕業であった。こんなふうでも「アダムスファミリー」を勧めた際には「君は宮家や皇室をそういう偏見の目で見ているのか! いくらなんでもあんまりじゃないか!」と、「戦後初の不敬罪第一号」の栄冠に輝いた国士猛者である。
怒れる皇女は憮然として鞭を受けとるなり、バシバシと打ちつけて、そこには微塵の容赦もない(ついに女王様の本領発揮かw)。次第に柳眉逆立てた面貌を赤くして、叫びながらの力任せだ。ものの五分でKは血塗れである。
まさにストレス解消のサンドバッグも同然、サディスティックな夜叉の凶悪な微笑みまで浮かべていらっしゃる。父親の宮様は慄然として面差しをひきつらせ、冷や汗をかいていらっしゃる(弟の親王殿下が遠くの窓から、平素はそこそこ優しい姉姫の剣幕と本性に怯えて泣きそうな顔で見守っていた)。

「か、勘弁してくれ!」
「ええ、楽にしてあげるから、素直に感謝してそこに膝まづけ」
「ひい! よせ!」

ついに鞭を投げ捨てて、処刑の手斧をつかんだ皇女の前で、Kは改めて腰を抜かし、恐怖のあまり失禁の水溜まりを作る。

「あら、汚い! これだからお猿さんは! それにこんなふうでは血で服が汚れてしまうわ」

朗らかに笑いながら皇女はチラと、控えていた「夫候補」(複数可)の貴公子たちに目配せする。
するとそのうちの勇気ある何人かが進み出て(青ざめた顔だ)、手斧を皇女から受け取って、順番にKに切りつけた。

「ああ可哀想に。あなたがそんな目にあっているのを見るのは、我が身が切りさいなまれるようだわ(失笑した?)」
「だったら止めて!」
「え? 厭(いや)」

これも女性特有の身勝手さで、自ら(気分だけの)哀れみの感情に酔って軽く涙ぐみながら、どこか満足そうな高揚の微笑を浮かべて見物しているのだった。
こうして肉と骨と血の残骸になって、稀有の朝鮮猿回しは死んだ。記念日には「猿」をお題にした和歌を詠みあって、楽しく談笑するのが恒例であるそうな。